外国人配偶者が日本に住むためのビザ。
ビザの種類はいくつかありますが、ほとんどの人が配偶者ビザまたは就労ビザを選択することになると思います。
配偶者ビザ、就労ビザのメリット&デメリットを紹介します。
こんな人におすすめ!
海外にいる外国人配偶者を日本に呼びたいが、どのビザ取得するべきか迷っている人
私のオランダ人の夫は現在【配偶者ビザ】にて日本に住んでいます。
日本移住の際、【労働ビザ】も検討しましたので、これらの経験からビザについてお話します!
配偶者ビザ
配偶者ビザとは、配偶者が日本人であるときに取得することができるビザです。
配偶者ビザのメリット
- 就労の制限がない
→配偶者ビザは就労の制限がないため、日本での就職の選択肢が広がります。
また就労制限のないビザを持っていることで内定もしやすくなります。
(就労ビザは就職先企業が申請しなければならないため、企業にとっては負担になるため。) - 無職でも取れる
→基本的の日本人の配偶者に安定した収入があれば、外国人は仕事がなくても取得は可能です。
取得後に働いても良いですし、そのまま働かないという選択をとってもビザに影響はありません。 - 永住権が取りやすい
→永住権の取得条件として原則「10年の在留が必要」です。しかしながら配偶者ビザを取得している人は特例適用され、10年在留していなくても申請が可能です。
日本人、永住者及び特別永住者の配偶者の場合、実体を伴った婚姻生活が3年以上継続し、かつ、引き続き1年以上本邦に在留していること。その実子等の場合は1年以上本邦に継続して在留していること
出入国管理庁 永住許可に関するガイドライン(令和6年6月10日改訂)
配偶者ビザのデメリット
- 取得が難しい&手間がかかる
→自分たちで全ての申請書類を用意するため、取得には手間と時間がかかります。
また出会って間もない、オンライン上で出会った、就職したばかりなどで収入の証明に不安がある場合など、審査が厳しくなる場合があります。その際追加資料を用意するなどしなければ許可がおりない場合もあるでしょう。 - 更新手続きも自分たちで行う必要がある
→ビザは1度取得すれば終わりではありません。1年、3年、5年のいずれかで更新申請をする必要があります。(最初ビザを取得した際は通常1年)
私たちは配偶者ビザを取得しましたが、申請準備がものすごく大変でした。
これが一番のデメリットだと感じます。
ちなみに申請サポートを行政書士などに依頼する人もいるようです。
料金はかなり高めの印象がありますが、取得にぐっと近づけるメリットがあるようです。
就労ビザ
就労ビザはその名の通り外国人が日本での就労を目的とするビザです。
就労ビザにもいくつ種類がありますが、今回はオフィスワーカーのような会社勤めをするビザに絞ってお話しします。
就労のメリット
- 最初の申請は企業が行ってくれる
→ビザ取得前は外国人がまだ海外にいるため、はじめの申請は就職先の企業が行ってくれます。自分たたちで細かく申請書類を用意する必要がありません。 - ビザの申請が通りやすい
また就職のビザなので、働くことが決まっていることで配偶者ビザよりも審査が通りやすいです。
また企業が外国人雇ってビザを申請した経験があれば、申請のノウハウがあるため、尚審査は通りやすいと言えるでしょう。 - ビザ更新時も企業のサポートがある。
→ビザは最初に取得したらおしまいではなく、その後更新もしなければなりません。
しかし基本的には更新時も企業がサポートをしてくれるため、更新手続き関してもあまり心配はいりません。
就労ビザのデメリット
- ビザを取得した就労先を辞めてしまった場合、日本に継続して住めなくなる。
就労ビザを取得した時に働いていた就職先を辞めてしまった場合、就職先がなくなるので、基本的には日本に住むことができなくなってしまいます。
就職先が自分と合わなかった、勤め先がブラック企業だった、などの理由で辞めてしまう事もあるかもしれません。
継続して日本に住む為には転職をする、または配偶者ビザなど他の在留資格に変更申請をする必要があります。
実際に私のオランダ人の友達で、日本で就職し(就労ビザ)、結婚したものの仕事環境が合わず、結局日本人の奥さんとオランダへ帰ってしまった、という人もいます。 - 最初に就職先を探す必要がある。
そもそも就労ビザ取得のためには、まず就職先を探さなければなりません。
海外からでも書類審査やオンラインでの面接を行ってくれるところはありますが、やはり就労資格のない外国人を雇ってくれる企業を見つけるのは難しい場合もあります。
ちなみのにオランダ人の夫は観光の短期ビザ(3か月)で日本に滞在し、就職活動を行い、就労ビザを取得している企業から内定をもらいました。(その企業には結局就労しませんでしたが。)
オランダいるときにオンラインで日本の就職先を探しましたが、見つけることはできませんでした。(海外から探すとなかなか厳しい!)
その他のビザは?
配偶者ビザや就労ビザ以外にも、学生ビザや、ワーキングホリデービザをまずは取得するという方法もあります。これらのビザは配偶者ビザや就労ビザより、取得難易度はずっと低いです。
これらのビザを取得したのち、就労先を探して就労ビザに在留資格を変更または配偶者ビザに変更することもできます。
しかしながらこれらのビザは就労の制限があったり、ワーキングホリデービザに関しては、そもそもワーキングホリデーの協定を結んでいない国だと取得することができなかったり、年齢制限があるので注意が必要です。
まとめ
~配偶者ビザ~
メリット
1.就労の制限がない
2.無職でも取れる
3.永住権が取りやすい
デメリット
1.取得が難しい&手間がかかる
2.更新手続きも自分たちで行う必要がある。
~就労ビザ~
メリット
1.最初の申請は企業が行ってくれる
2.ビザの申請が通りやすい
3.ビザ更新時も企業のサポートがある。
デメリット
1.ビザを取得した就労先を辞めてしまった場合、日本に継続して住めなくなる。
2.最初に就職先を探す必要がある。
配偶者ビザ就労ビザそれぞれのメリット&デメリットを紹介しました。
私たちは、とりあえずは日本に住むつもりで永住権取得を目指したいため、また就職先が万が一合わなく辞めたり転職したりしても日本で一緒に暮らすために配偶者ビザを選択しました。
(申請はかなり大変でしたが。)
それぞれの事情に合ったビザを選びましょう!