ビザ申請で重要となる経済証明。
就職したばかりだと、申請しても許可になるか不安ですよね。
この記事では実際に学生結婚→就職したばかりで、配偶者ビザを取得できた方法を紹介します!
こんな人におすすめ!
・配偶者ビザを取得したいが就職したばかりで収入の証明に不安がある方
配偶者ビザ申請の流れやポイントなどをお伝えします!
就職したばかりでもビザは取得できる
就職したばかりでも、書類をきちんと用意すればビザ取得は可能です。
ビザ許可のためのポイントを踏まえ、書類を用意しましょう。
ビザ申請の流れは?(実際に要した期間)
出入国在留管理局にて申請
⇩(ちょうど1か月後)
審査が通れば【在留資格認定証明書】が交付される
⇩(約1か月後)
在留資格認定証明書を外国にある(配偶者の国にある)日本大使館へもっていき申請
パスポートにビザの証明を貼ってもらう
⇩(約1か月後)
日本に入国。空港でパスポートを見せ、在留カードをもらう。
※実際に要した期間は私たちの場合です。審査期間には個人差があります。
配偶者ビザの審査のポイントは?
・日本で住むための経済力がある
・正式な結婚であるか(偽装結婚でない)
この2点を証明することがビザ取得のポイントとなります。
実際に申請した時の私たちの状況
- 学生同士での結婚→結婚してから1年3か月後にビザ申請
- 日本人である私が正社員として就職して4か月目。(それ以前は学生、収入なし)
- 外国人夫は大学卒業して1か月経ったばかり。(無職、内定もなし)
収入面での証明にとても不安がありました。
ビザ申請に必要な提出書類
申請に必要な書類については出入国在留管理庁のページに記載してあります。
・在留資格認定証明書交付申請書 +申請書に添付する写真
⇒申請書は出入国管理庁のページからダウンロードすることができます。
・日本人の戸籍謄本
・外国の機関から発行された結婚証明書+日本語訳
⇒外国人の方と日本人の方が結婚している記載がある外国の機関が発行した証明書です。
私たちの場合はオランダなのですが、オランダの市役所から発行された証明書を提出しました。
ちなみに結婚の事実記載(日本人の配偶者の名前の記載がある証明書)が2種類あったのですが、
どちらを提出したらよいか分からず、結局2枚とも提出をしました
出入国在留在留管理庁のページには1通との記載がありますが、2枚とも受け取ってくれました。
どの書類を提出したらよいか分からないときは、とりあえず出せそうなものは全て提出するとよいでしょう。
また日本語の翻訳文は必ずつけてください!(英語発行のものでも)
自分たちで訳したもので問題ありません。ワードなどで作成し、最後に翻訳した人の氏名を記載します。
・直近1年分の住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書
⇒通常は毎年6月に前年度の証明書が発行されます。
就職したばかりで証明書の提出ができない方は後述する【就職したばかりの場合の収入証明】を参照ください!
・日本人の身元保証書
⇒出入国在留管理庁のページからダウンロードできます。
・日本人の住民票
・質問書
⇒出入国在留管理庁のページからダウンロードできます。
私たちはビザの許可をとるために、この質問書を工夫しました。
書き方については後述する【ビザが通る質問書の書き方】を参照してください。
・スナップ写真2~3枚
⇒おすすめの写真は、普通の2人で写ってる写真の他に、
①2人の写真の他、お互いの家族が移っている写真
②結婚式での写真
③スタジオで撮った結婚写真
を提出するとよいでしょう。
どれも偽装結婚ではない、ということの信ぴょう性が高まります。
私たちは①と③を提出しました。
結婚式はしていなかったので、②の写真はありませんでしたが、
もしある場合、結婚式はお金がかかるものなので、その写真があると経済力がある証明になるのと同時に、結婚の信ぴょう性もぐっと高まります。
・SNS記録、通話記録
⇒LINEやWhatsApp、Messengerでやりとりした内容を提出します。
スクリーンショットをして印刷する方法もありますが、何枚もスクリーンショットを用意するのは大変なので、テキスト化(ダウンロード)をしてから印刷することをおすすめします。
テキスト化の方法
LINE→2024年版!LINEのトーク履歴をテキスト化してデータ保存する方法を徹底解説!
WhatsApp→WhatsappチャットをPDFとしてエクスポートする方法
Messenger→メッセンジャーの過去ログをHTML形式でダウンロードして検索する方法
その際に含めた方がよい内容は
①一番最初のやり取り
②どこかへ行く約束したと時のやり取り
③通話(ビデオ電話)した時の履歴
私たちは上記3つの内容は含めて提出するようにしました。
一番最初のやり取りは2人の最初に出会ったきっかけが分かり、
どこかへ行く約束をしたやりとりは、偽装結婚ではないことの証明につながります。
(お金目的の偽装結婚は、好きでもない人と頻繁にお出かけなどしないはずなので。)
私たちは結婚してからビザ申請まで1年3か月ほど空いてしまったのですが、
その間もしっかりとやり取りしている(ちゃんと結婚している)というアピールをするため、
ビデオ電話をした箇所はしっかり提出するようにしました。
通信記録はだいたいA4用紙で30枚ほども提出しました。
大事なやり取りの記録の他は、しっかりお互いメッセージしてましたよ!
(偽装結婚じゃないですよ!)とアピールするために、とにかく沢山提出しました。
沢山あっても申請書類は全部受け取ってくれましたよ!
・返信用封筒
⇒審査の結果(許可されれば【在留資格認定証明書】)が郵送されますので、簡易書留料金の切手を貼っておきます。
就職したばかりの場合の収入証明
就職したばかりなどで、前年度の住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書の証明書が提出できない場合、代わりに提出するべき証明書です。
(私たちが実際に提出した書類です!)
・在職証明書
⇒就職先に発行してもらいましょう。もし正社員であればその旨も記載してもらうとよいです。
・直近3か月の給料明細(+ボーナスの明細)
⇒もしボーナスの明細もあれば一緒に提出します。
ボーナスももらっている=経済力がある証明によりつながります。
・日本人の銀行の残高証明
⇒実際私たちが提出した時の残高は100万円ほどでした。
複数の口座に残高がある場合は全て提出するとよいでしょう。(残高は多い方がよいので。)
基本的に銀行の窓口で残高証明書の申請ができます。
・外国人の外国の銀行口座残高
⇒私たちの場合、オランダ人夫のオランダの銀行口座の残高も提出しました。
こちらは残高記載のある、銀行口座のインターネットのページをスクリーンショットし、印刷しました。(外国人配偶者にも貯金があることをアピール!)
・住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書をが提出できない理由書
⇒就職したばかりなので前年度の証明書が出せない旨を記載した理由書も提出しました。
証明書が提出できない代わりに、在職証明書、給与証明書、銀行残高証明書を提出する旨、また外国人夫が日本での仕事を探している事(日本入国後働く意志がある事)も記載しました。
また経済力があることを証明するため、持ち家がある方は持ち家に住むこと記載するとよいです。(家賃がかからないので。)
私たちは私の(日本人の)実家(持ち家)に当分一緒に住むことを記載しました。
就職する前に申請はできる?
内定がでて、就職先が確定しており、その時点で申請をしたいという方もいるかもしれません。
その場合は内定通知書を提出します。
しかしながら働き始めてから申請をすれば、仕事をしている実績が残せます。
なので急ぎでなければ、就職先して少し働いてから申請する方が、経済力がある証明によりつながります。
ビザが通る質問書の書き方
ビザの許可を取るための質問書の書き方をお伝えします。
質問書には【2 結婚に至った経緯(いきさつ)についてお尋ねします。】の項目②で、結婚に至った経緯を記載する箇所があります。
恐らく、偽装結婚ではなく普通に交際した場合、用意されている行数では足りないはずなので、別紙や、証拠となるその他資料を用意します。
私たちが実際に用意した資料
①質問書別紙(出会ってから結婚に至る経緯を記載)
②写真資料(提出が求められるスナップ写真2~3枚とは別のもの)
③手紙資料(外国人夫が日本人の私に書いてくれた手紙の写真を撮って印刷したもの)
④通信記録資料(前述した通信記録)
全てワードで作成しました!
別紙はなんと全部で28枚にもなりました・・・!
①の質問書別紙には何個か項目に分け、
・どのように出会ったか
・どのように交際に発展したか
・プロポーズの時の状況
・結婚手続きの準備
・その他印象に残っている日常の出来事
などを含めるといいでしょう。
②~④のその他資料は、①に記載している質問書別紙に対応する形で用意します。
例えば、質問書別紙に「プロポーズされた日、私は夫からきれいな夜景を見に誘われました(写真資料1)」と記載した場合、写真資料には、夜景を見たときに2人で撮った写真を載せ【1】と番号を振ります。
質問書別紙に含めるとよいもの
・友人の名前
⇒共通の友達との出来事を載せいる場合、その友達名前を載せます。
(実在する人物の名前を記載することで、結婚の信ぴょう性が高まります。)
・もし外国人配偶者と、自分の両親や家族などが連絡を取り合っていたことがある場合、
その旨も記載し、可能であればその通信記録資料も提出。
(家族ぐるみでの付き合いもあるということをアピールできます。)
ちなみに私のオランダ人夫と、私の父はどちらもサッカーが好きで、その話をよくSNSでメッセージをしあっていたので、その通信記録を提出しました。
まとめ
就職して間もない場合に配偶者ビザを申請する場合、
通常提出する書類とは別に、
・収入の証明になる書類を複数提出(経済力があることをアピール!)
・質問書に別紙・資料を用意(偽装結婚ではないことをアピール!)
これらの書類を用意しましょう!
提出書類が複数あり、面倒くさい…と思ってしまうかもしれません。
しかし時間をかけてでも、一つ一つ提出書類を用意することで配偶者ビザ許可にぐっと近づきます!
私たちは上記で紹介した方法により、配偶者ビザを一発で取得することができました!