ビザの許可がおり、いよいよ日本に入国。
外国人配偶者が日本に入国した際、3入国後行う手続きについて解説します。
すぐに行う手続き
入国したらすぐに行う手続きを紹介します。
在留カードの受け取り
日本に到着して入国する際(空港)、ビザを取得していることを伝えると、在留カードが発行されます。
私の夫は空港で別室(?)に連れていかれ、そこで在留カードの発行を受けたそうです。
在留カードはあらゆる場面で必要なので、絶対になくさないようにしましょう。
住民登録
これから住む自治体で住民登録を行います。
住民登録は入国してから14日以内にすること、と決められております。
早めに行うようにしましょう。
持ち物は基本どの自治体でも
・在留カード
・パスポート
この2点は必ず必要です。
健康保険・年金の手続き
外国人も例外なく健康保険・年金の加入と支払いが求められますので、忘れずに手続きをしましょう。
以下の3通りの方法になります。
・国民健康保険・国民年金の手続きを行う場合
フリーランスや業務委託などで仕事を行う場合、それぞれの自治体で国民健康保険・国民年金の手続きを行います。
こちらも入国後14日以内に手続きを行わなければなりませんので、住民登録と同じタイミングで行うのがよいでしょう。
・日本人配偶者の扶養に入る場合
・仕事をする予定がない
・仕事はする予定だがすぐに始める予定はない(仕事が決まっていない)-3
・仕事は決まっているが収入が少ない
などの場合で、かつ日本人配偶者が会社勤めしているとき、日本人配偶者の扶養に入ることができます。
必要な書類は、日本人配偶者の会社が加入している健康保険組合などによって変わりますので、事前に必要書類を勤め先に確認しておくとよいでしょう。
※日本人配偶者がフリーランスの場合、国民健康保険・国民年金に加入することになります。
・就職が決まっており、会社の健康保険・厚生年金に加入する場合
→会社が代わりに手続きを行ってくれるので、提出書類などは会社の指示に従います。
外国人も必ず年金を払わないといけない?
今は日本に住むつもりでも、数年後には母国や他の国に移住をする可能性がある方もいるかと思います。
そうなると、日本で払った年金が無駄になってしまうと思うかもしれません。
しかし外国籍の方で年金を払っていた方は「脱退一時金」と言って、5払った年金が還付される制度があります。
また外国籍の方の国が日本との社会保障協定を結んでいる場合、日本で年金を支払った期間が、相手国での加入期間に加算されるシステムもあります。
日本で払っておいて損はないと思いますので、しっかりと手続きを行うことをおすすめします。
ちなみにオランダ人夫が入国した際、無知な私たちは外国人は年金を払わなくて良いと思い込み、手続きをしておりませんでした。
後になって年金機構から支払いについての手紙を受け取り、手続きを行い、払わなかった期間全額支払いました。
とても面倒だったので、はじめからしっかり手続きは行うようにしましょう。
あとからでも行える手続き
入国すぐにではなくても、必要に応じて行う手続について紹介します。
印鑑の作成
海外にはあまりない、日本の印鑑の制度。
現在は政府が押印廃止を進めておりますので使う場面は少ないかと思いますが、必要になった場面もあるので、印鑑も作成しておくことをおすすめします。
※印鑑が必要だったケース
・銀行口座の開設時(銀行口座にもよります
・就職時の契約書
この2つのケースでオランダ人の夫は印鑑が必要でした。
あとは宅配便が来たときの受け取り印でも使っています。
ペンでのサインもできるので、必ず必要というわけではないですが。
ちなみに印鑑は、夫の名字の
「アルファベット」バージョンと、「カタカナ」バージョンの2つを用意しましたが、
使う場面でどちらかが指定されることはなかったので、どちらでも大丈夫だと思います。
銀行口座の作成
就職をして給料を受け取るときなど、日本の銀行口座が必要になると思います。
注意点としては、在留期間が6か月未満の場合“非居住者”とみなされ、入国後すぐだと口座を作成することができない銀行もあります。
ちなみにオランダ人の夫はゆうちょ銀行で口座を開設しました。
入国後1か月以内でも口座開設をすることができ、給料も問題なく受け取ることができたのできました。
三井住友銀行など大手の銀行でも“非居住者”である事を理由に、開設できなった銀行もあるので、事前に確認が必要です。
外国の運転免許証の、日本の運転免許証への切り替え
外国での運転免許証を取得しており、日本で車を使う場合、持っている外国の運免許証を日本の運転免許証に切り替えることができます。
必要書類や手続きなどは各警察のページで確認することができます。(※リンクは警視庁)
国によっては試験などが免除される場合があります。
外国の免許証は事前に日本語翻訳を取得しておく必要があります。
オランダ人の夫はJAFで翻訳文の作成をしてもらいました。
ちなみに免許切り替えの必要書類に
運転免許を取得した国などに、運転免許を取得後、通算して3か月以上滞在したことが確認できるもの
を提出する必要があります。
パスポートに入国と出国のスタンプが押してあれば、その国の滞在が3か月以上ある事の証明が簡単にできます。
オランダ人夫はオランダでのスタンプが全くなかったので(自動ゲートのため)
代わりにオランダの大学の卒業証明書(英語記載のもの)をもって行き、証明しました。(日本語翻訳はなし)
外国免許の切り替えは、1日の受付人数が限られていたり、予約が直近では埋まってしまっていることもあるため、余裕をもって手続きを行うことをおすすめすます。
事前に外国で国際免許証を発行しておけば、すぐに日本の運転免許に切り替えなくて済みます。
オランダの夫も、入国後しばらくは国際免許証で運転をし、入国6か月後に日本の免許を取得しました。
まとめ
日本に入国してから行う手続き
すぐに行うこと
・在留カードの受け取り
・住民登録
・健康保険・年金の手続き
あとから行こと(必要に応じて)
・印鑑の作成
・銀行口座開設
・外国運転免許の切り替え
せっかくビザを取得したのにも関わらず、入国してからやらなければならないことが多くありまが、
すごく大変なのは経験上最初だけです。
一つ一つ確実に進めて行きましょう。
ちなみにこれら全ての手続きの窓口対応は、全て日本語でした。
(もしかしたら外国語対応してくれるところもあるかもしれませんが)
外国人配偶者にの方に日本語の自信がなければ、日本人が一緒に付き添いをすると安心です。